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ウズベキスタン国保健省と協同して取り組む「ウズベキスタン国リハビリテーション医療改善プロジェクト」が開始しました
2025年12月10日
この度、薬ゼミ情報教育センター 国際事業部は、ウズベキスタン国保健省と「ウズベキスタン国リハビリテーション医療改善プロジェクト」を開始しました。
本プロジェクトは、ウズベキスタン国におけるリハビリテーションに関する制度・教育・臨床現場の現状調査から始まり、現地の医師・医療関係者および政府関係者と協同しながら、リハビリテーション医療改善のためのロードマップの策定と、脳卒中・脊髄損傷・心疾患・小児脳性麻痺に関するリハビリテーションガイドラインを作成することを目標としています。
日本側のプロジェクトチームは、薬ゼミ情報教育センター、株式会社国際テクノ・センター、株式会社片平エンジニアリング・インターナショナルを中心に構成され、現地調査などを実施します。また、より効果的な提案を行うため、弊社と同じMIZUHOグループの一員である医療法人瑞穂会 川越リハビリテーション病院から、リハビリテーション医や認定理学療法士などの専門家も参加しています。
ウズベキスタン国は旧ソビエト連邦構成国の一つで中央アジアに位置し、非感染性疾患(日本では一般的に生活習慣病と呼ばれる)が主要な死因となっています。人口10万人あたりの死亡者数では、虚血性心疾患が第1位、脳卒中が第2位となっています
1)。また、WHOの統計によれば、交通事故による人口10万人あたりの死亡者数は日本の2.7人
2)に対し、ウズベキスタンは9.3人
1)と約3.4倍に上り、こういった病気や事故の後遺症によるリハビリテーション需要の高さが示唆されます。
さらに、「ウズベキスタンではリハビリテーションを必要としている国民が年間100万人いると推定されている中、リハビリテーションを受けられる人数は年間で3万人弱です。」
3)との報告もあり、制度整備が急務であることが分かります。
このような背景のもと、本プロジェクトで策定するリハビリテーション医療改善ロードマップおよび各疾患のガイドラインが、ウズベキスタン国におけるリハビリテーションの発展に寄与することが期待されます。
薬ゼミ情報教育センターは、これまでの国際協力の経験を活かし、国内外の社会に貢献できる活動に引き続き取り組んでまいります。
1)
Uzbekistan. World Health Organization Data.
2)
Japan. World Health Organization Data.
3)
ウズベキスタンのすべての人にリハビリテーションサービスを届けるために. ニュース・広報. 独立行政法人国際協力機構JICA.